【施主ブログ】 じょりぱ 自然素材の家

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じょりぱです。ネイエ設計さんと和モダンな家建ててます!

基礎施工中の雨は大丈夫??

こんにちは。じょりぱです。

 

今回は近況報告をしながら、基礎について学んでいきたいと思います。

1、家が小さく見える!?

2、布基礎とべた基礎の違い

3、雨の施工は大丈夫?

の三本立てです。

 

 

1、家が小さく見える!?

我が家では無事に擁壁が完成し、基礎工事が進行中。

joripa.hatenablog.com

擁壁が完成してから約2週間ぶりに訪れたら既に基礎の配筋が終わっているではないですか!

 

ついに家が建つ面積が見えてきました! ワクワク(*'▽')

f:id:joripa:20210620211030j:image

 

ここでよく施主さんが基礎を見て思うこと。

 

あれ?家ってこんなちっこいっけな?

 

 

 

基礎の時点では全貌を見下ろせてしまうため、結構小さく見えるんですよね。

 

人は本能的に全体を把握しようとするため、基礎全体が俯瞰で見れると自分の扱える範囲内=ちっこいと感じてしまいがちです。

 

心配ご無用。どんな家でも建ってしまえばそれなりにでかいです!

 

家が建つことにより壁の裏側が見えなくなります。そうすると自分の扱える範囲を超えたモノ=でかい!と感じられるんですね。

 

 

 

この一年だけでも数々の例を見てきましたのでこれは自信を持って言えます。

 

ちなみになぜ数々の例を見れたか。。。それは、

 

みんなに抜かされていったからです(=゚ω゚)ノ

 

私は工務店(ネイエ設計)でお願いしており、さらに擁壁工事から行う必要があったため、設計開始から完成まで結構時間がかかります。その期間なんと14か月。内訳はざっくり設計が4か月工事が10か月です。

 

その間、鉄骨系大手ハウスメーカーの多くの方々に抜かされたのでした。やはり彼らは鬼の速さ。早ければ半年で人が住み始めます。私の購入候補になっていた土地にももうとっくに人が住みはじめていますw

 

その間、彼らの進捗も自分の家のように見ていたわけですが、

 

毎回基礎がつくられるたびにちっこいなぁ!って思うのですが、

上棟したとたんでかい!ってなるわけです。

 

みなさんも基礎を見ただけでがっかりしないように注意しましょう。

 

 

2、布基礎とべた基礎の違い

 

ところで、改めて我が家の現状をみると配筋が終了してコンクリが流されるのを待っている状況です。

 

基礎は”べた基礎”と呼ばれるものですね。

他にも布基礎と呼ばれるもう少し簡易的なものもありますのでここで簡単に整理しておきましょう。

 

布基礎;日本の伝統的な木造建築住宅で使われる方法。建物の壁に沿ってコンクリが深く刺さりますがそれ以外は薄い感じ。コンクリ量が少ないのでその分値段は安いです。地盤に対しては壁の形状で刺さっていくため面ではなく線で家を支えるイメージですね。

 

べた基礎その名の通り床下一面ガッツリと鉄筋コンクリートを入れます。線ではなく面で家を支えるので布基礎より力が分散し、地盤への負担が軽減されますシロアリの侵入経路もだいぶ抑えられるのも大きなメリットですね。勿論布基礎より値段は高くなります。

 

と言ったような違いです。

 


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改めて写真をみると壁が水槽のようにピチピチに作られており、その内側、配筋がされているところ全体にドカドカッとコンクリが注がれていくことがわかります。まさにべた基礎。改めて見るとすごいコンクリの量ですよね!

 

 

 

3、雨の施工は大丈夫?

 

梅雨の時期だと施工中の雨が心配になってしまうわけですが、果たして問題ないのでしょうか?

 

一言で言うと、極端な例を除いてコンクリの工事中に雨が降ることはそこまで問題では無いようです。

 

むしろコンクリを練る際は水を混ぜる訳ですし、型に注いだ後も表面だけ蒸発しないようにシートをかぶせたりするくらいです。夏なんて逆に散水するくらいなんですよ!なので湿度が適度にある方が良いくらいです。

 

問題があるのは以下の2パターン。

①土間コンで表面をきれいにした後に激しい雨で表面が荒らされてしまう場合

②コンクリを混ぜるときに土砂降りになった場合。(とはいってもコンクリ1m³に使用する水は150~200L、これを大幅に超える雨量ってどんだけ~~~って感じです)

 

業者さんも大雨の日にはさすがに施工を行いません。これらのリスクが実際に起こるのはゲリラ豪雨とかではない限りよっぽどないでしょう。

 

基本的には「雨降って地固まる

 

なのでそわそわせずにどっしり待ちましょう。

 

 

 

さて、今回は基礎についてまとめてきました。

少しでも参考になれば幸いです。

 

 

上棟は約2週間後、いよいよ家が上に伸びていきます。

いや~~~待ち遠しい!!!

 

それではまた。

 

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美しい花器。技あり一本!

こんにちは。じょりぱです。

 

地元のインテリアショップにて一年以上前

からずーーーっと目につけている花器のご紹介。

 

百聞は一見に如かず。

 

まずはご覧ください。

 

これです!
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とってもかわいいこれらの花器は静岡県の職人、澤木祐介さんの作品。 

#澤木祐介 Instagram posts - Gramho.com

 

 

様々な樹種を木工旋盤で削り出すことで作られるそうで、ダイナミックな杢目均整の取れた形状のバランスが非常に美しいです。左のものなどは樹種と樹脂を組み合わせて塊を作り、それを削り出しているようで、さらに迫力があります。

 

樹種はご覧の通りゼブラ、パープルハート、チーク、ウォールナットなどを使われております。何種類かをまとめて飾るのも良いですね!

 

サイズは高さ10cm程度とかなり小ぶり。生で見ると本当に”さりげない”サイズ感でワンポイントにちょうど良さそうです。玄関や本棚、ニッチなどが似合うでしょうか。

 

価格はサイズに合わせて1500~4500円程度。お手頃な値段でありがたいですね。左の樹脂との混合のものはもう一桁プラスされるくらいのイメージです。あの美しくダイナミックな木と樹脂の塊を作るのに手間がかかるに違いありません。

 

ちなみに勿論木製ですので生のお花は厳禁です。ドライフラワーを挿すのが吉。

 

新居ができたら即買いして飾ろうと思っています。我が家にはニッチがないので玄関の靴箱の上かヌックやスタディーコーナーの本棚の中がターゲットです。どこにおいてもとても良さそうです。楽しみ~~~

 

ということで花器のご紹介でした。

それではまた。

 

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有名な椅子たち@美術館ショップ

こんにちは。じょりぱです。

 

 

先日ある美術館をうろうろしていたのですが、そこのショップにて偶然見つけました!

 

有名な椅子たちが勢ぞろい!

 

ついつい

 

おっ!

 

っと声が出てしまいました。

 

今回はその中から4点を紹介してみます。

 

 

①バタフライスツール

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日本が誇る椅子の一つで1956年に柳宗理によって発表されました。その名の通り蝶々のような曲線美が特徴です。

 

驚かされるのがそのシンプルさ。たった2枚の板と2本のボルト、真ん中下を挿せるステーのみでできており、生で見るといい意味での反物理則具合に目が持っていかれます。

 

また、縦横のバランスも感動しました。おそらくこの角度で見るのがきれいな気がします。真横から見ると意外と背が高く見えるのですが、人が見るこの高さではちょうど蝶々が羽を広げたようなバランスとなります。

 

ちなみにこのバタフライスツールと柳宗理カラーコーディネーター2級の試験範囲内です。家具の量産デザインという内容で出てきます。成形合板を使って庶民でも買えるような範囲で美しいものができてきた時代ですね。

 

美術館で見つけたときは

あの教科書で見てたやつ!!!

といううれしさが込み上げてきました。

 

(スタイルが良い方に裸で座ってもらって後ろから写真とれば曲線とお尻の割れ目が呼応して非常にアーティスティックな写真が取れる気がしたのですが誰かやってくれないかなw 妻にお願いしたら は? って言われておしまいな気がするし。。。いやそもそもそんな風呂場見たいな使い方したら有識者からも は? って言われそうな気もする。。。(*´Д`))

 

②CH24 Y-chair

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でましたおなじみY-chair!!

 

デンマークの家具デザイナー、泣く子も黙るハンス・ヨルゲンセン・ウェグナーの代表作です。世界で最も売れたイスの一つとされており、日本でも非常に人気がありますよね。背中のYの字が名前の由来です。ちなみに英語ではwishbone(=鳥の鎖骨) chairと呼ばれています。

 

シンプルに見えますが改めて生で見ると平面的ではなく、空間的にデザインされているのがわかります。木の太い/細いや平面/曲面、厚い/薄いがどこから見てもよいバランスになっており、一発屋ではなく、毎回見る角度によって新たな発見があるような”飽きのこないデザイン”になっているんだと思います。

 

気になる座面はペーパーコードというデンマーク産の天然パルプから作られており、年月とともにお尻の形に馴染んでくるようです。

 

セミアームで色々なシチュエーションで使えるものよいですね。”使い勝手が良い”のも半世紀にもわたるロングセラーの秘訣かもしれません。

 

ちなみにY-chairにはデザインの歴史があります。元をたどるとなんと中国に!!
圏椅という椅子にインスパイアされたウェグナーが、ちょっとちょっとずつデザインをシンプルしていきこの形になったようです。

 

う~~~ん中国恐るべし!

 



③J67
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FDB Mobler(デンマーク生活協同組合連合会)3代目代表のアイヴァン・A・ヨハンソン作の椅子。

 

広めの背板がしっかりと体を支えてくれます。

体に負担がかかりづらい椅子の一つのファクターとして「しっかりと体に対して面であたり、体重を広く逃がしてくれること」は非常に重要です。その観点からこの椅子は優れていそうですね。

 

デザインとしては他のものと比べ多少足が長くて太く見えます。背面や座面の板感とのバランスでこうなっているのでしょうか。Y-chairと同じシートハイト450mmなのに面白いですね。

(写真の角度でしょ!ってツッコミはやめてねw高い位置に置いてあってこの角度になっちゃったんです。。。)

 

背板は腰のあたりでくびれており二本のスリットも入っていることから圧迫感を軽減する工夫がなされています。

 

面で3D形状が作られていることから、歴史的にも成形合板っぽさが全面に出ており、当時こんなことができるよ!って感じで新しいデザインだったんだろうな~と感じます。

 

すげーーーなんとなくだけどドイツ人この椅子に似合いそうw

 

④ABOUT A CHAIR
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こちらもデンマーク

 

HAYというインテリアプロダクトブランドで、上に挙げたような50,60年代の家具デザインと、新しいデザインの融合を図っている2003年に設立された新しいブランドです。Y-chairやJ67からの繋がりで紹介しました。

 

PP(ポリプロピレン)とオークという異素材の組み合わせがモダンな感じを出しています。樹脂製のメリットとしてカラーバリエーションの豊富さも挙げられます。会議室からレストランなど様々なシチュエーションで使えますよね。

 

この椅子の特徴は何と言ってもシェル部分。樹脂でできているため、連続的な3次元曲面です。”人間工学的につくられた...”という今となってはある意味お決まりな文句ですが見るからにそんな感じがしますw

 

シェルのコバ面(側面)をしっかり見せているのがよいですよね。シェルのコバ面に呼応してオークの面が地面に伸びており、よいバランスと安定感を出している感じがします。

 

 

 

ということで、美術館にてまさかの出会いがありついつい記事にしてしまいました。

ちなみに肝心な美術館での展示は日本画についてで1ミリも関係ありませんでしたが...w

 

楽しんでいただけたら幸いです。 それではまた。

 

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新たな刺客!Aoyaの照明ムーン

こんにちは。じょりぱです。

 

以前ご紹介させていただいた美濃和紙の美しい照明Saikoに新たな刺客が登場しました。

 

joripa.hatenablog.com

 

 

 

それがこちら。

 

ババン!
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AOYA(谷口・青谷和紙)という鳥取の和紙メーカーさんが出しているMoonという照明です。
 
まさに月のような美しさですね。
 

なんとこちらの照明、”立体漉き和紙”と呼ばれる和紙を直接3Dの形状で漉くという唯一無二の技術で作られているそう。

 

直接この形状を創り出すので継ぎ目がなく非常に良い質感があります。

 

いい具合の紙の厚みがあり、耐久性もそれなりにありそうです。恐らく3Dで直接漉くから厚みが必要なんでしょうね!
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 拡大するとこんな感じ。

う~ん、わかるようなわからないような、、、w

 

 

イメージとしてはガラス製で柔らかく発光するグローボールと、軽やかな感じで温かく光るAKARIの良いとこどりのような感じでしょうか。

 
 
ちなみに谷口・青谷和紙さんは「現代を活きる和紙」をテーマに、因州和紙の伝統”立体漉き和紙”の技術を巧みに融合し、多くのモダンアイテムを生み出しております。
 
 
 
 
どれもとても美しいデザインですね!
  

 

 

今日の今日までずーーっと美濃和紙のSaiko照明を見ていたのですがやっぱりISAMU NOGUCHIのAKARIシリーズインスパイア系一族で「和モダンといったらこれ!」感が強すぎるのでへそ曲がりな私はもうひとひねり欲しくなってきてしまいました。 

 

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↑Akariインスパイア系なSaikoの照明

 

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↑勿論Saikoにもこのように他のデザインかつ美しい照明が沢山あります!
 
 
 
こうやって見比べると同じ”和紙”でもこうも光の質が変わるんですね!
 
Moonは柔らかく均一に光り、素材の厚みを感じます。
一方Saikoはコアが光る感じで立体感があり、紙が光を透過させる様子がきれいです。
 
どちらも素晴らしく甲乙つけがたいですが個人的好みの問題で今のところMoonが一歩リード! 
 
イムリミットまであと二、三ヶ月...果たして結論はどうなるのか!?
 

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家づくりにオススメの本紹介 その②

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こんにちは。じょりぱです。

 

私がネイエ設計さんで和モダンな家をつくるにあたり、参考にした本の中からおススメ10冊を2回に分けて紹介したいと思います。

 

 今回はその②、デザインや植栽について参考にした本たちです。

 

 

その① ~間取り編~

1.日本人がいちばん暮らしやすい間取り図鑑

2.暮らしやすい「間取り」づくりのヒント

3.小さな家を建てる

4.片づけの解剖図鑑

5.100均で一生散らからない部屋をつくる

 

joripa.hatenablog.com

 ↑その①はこちらから。

 

その② ~デザイン・植栽編~

6.住まいのデザインノート

7.最高に美しい住宅をつくる方法

8.陰影礼讃

9.荻野寿也の「美しい住まいの緑」85のレシピ

10.植栽大図鑑

 

・著者/出版元
一級建築士の石井秀樹さん。ホームページ自体がもう完全に作品集です。
 

・内容

見開き完結型です。右側のページには美しすぎる写真がドカンと一枚。左のページで解説をしています。文字は少なくとても簡潔で読みやすいです。

テーマごとに章立てされており、各章は、、、

1章:風景・外とつなげる

2章:光を導く・陰影を生む

3章:空間を開く・仕切る

、、、

こんな感じです。まさにデザイン。

 

・お気に入りポイント

お気に入りすぎて付箋だらけ。

 

本をめくると”まずは本書の写真を見て、その中に自分がいることを想像してください。”と書いてあります。本書の写真。。。が見れないかた、上記のHPから石井さんの建築を見てみてください。こんな美しい家たちの本です。

 

この本を買った当初、いやぁそんなこと言ったってこんな家に住むのは無理だよ~と思っていました。今現在、間もなくそんな家に住めそうなところまで来ています。この本との出会いがすべてのはじまりでした。是非ご一読を。

 

例えば"袖壁を作ることで奥行感をつくる"など、多くのアイデアが我が家にも取り込まれました。

 

・こんな人におススメ

美しい建築が好きな方。すでに家を建てたあとでも趣味として建築を見られている方。

家を建てる前にこの本を読むともう大手のハウスメーカーは選べなくなるかもしれません。。。

 

 

7.最高に美しい住宅をつくる方法

 

 

・著者/出版元
彦根明さん
 

・内容

1ページ1テーマの完結型。住まいのデザインノート同様写真が大きく、文章は簡潔で、読み物として大変良いです。住まいのデザインノートと比べると、より具体的な内容も多くあります。

”入口を「光の漏れる洞穴」にする”、"表札とポストとインターホンは家の顔"など、一部分を切り抜いて解説してくれています。

 

・お気に入りポイント

”大空間を障子の高さで仕切る”ことにより、空間を広げることができる。この考え方は我が家の掃き出し窓にも使われました。また"トイレは30cm広げるだけでゆったりする" これもこの本で学び最後までやりきりました。具体的なワンポイントアドバイスも多いのでより実践的です。

・こんな人におススメ

美しい建築が好きな方で検討中期くらいの方。一冊読めば必ずあなたの間取りに反映できるポイントがでてきます。良いデザインは金をかけることではありません。考え抜くことによって生まれます。考えれば考えるほど良いものになります。少しでも美しいデザインに!

 

 

8.陰影礼讃

 

 

・著者/出版元

谷崎潤一郎さん。明治末期~昭和中期あたりに活躍された小説家です。唯一小説家で今回の記事に入り込みましたw

 

・内容

もはや説明の必要があるのか分からないほど有名&名著です。

漆器、建築、甲冑、おはぐろ!?色々なものに置いて陰影の大事さを説いた本です。小説家の本なので文章が素晴らしい。頭の中でイメージが膨らみます。多少文体が古いので慣れていない私はつっかえつっかえでしたが、、、意味は全然わかるし味があってよいです!

 

・お気に入りポイント

"「闇」を条件に入れなければ漆器の美しさは考えられないと言っていい。"

この考えです。

最近の家は明るい=良い家みたいな風潮がある気がしますが、いやいやちょっと待った。”暗い部屋に住むことを余儀なくされたわれわれの先祖は、いつしか陰翳のうちに美を発見し、やがては美の目的に添うように陰影を利用するに至った。”というあたりから我々日本人は特に敏感に陰影を楽しむDNAを持っていることが読み取れます。この本を読んでから”陰影”を考えて間取りをひくようになりました。

 

面白いのがこの本が書かれた昭和の時代ですでに近代生活に必要な暖房、照明、電話、扇風機などが日本風の家屋のデザインを壊してしまうという悩みを持っていたこと。果たして谷崎潤一郎が今の家を見たらなんと言うのでしょうか。。。

・こんな人におススメ

明るい=良い家だと思っていた方日本のデザイン、文化などに興味がある方、、、というかもはや一般常識のひとつとしてどなたにもおススメできます。一年前、この本を私に紹介してくださったUさん、感謝です。

 

 

 

9.荻野寿也の「美しい住まいの緑」85のレシピ

 

 
・著者/出版元
荻野寿也さん。
 

・内容

外構系で最も売れている本の一つではないでしょうか。

ただ単に木を紹介するのではなく、外構コーディネートについて書かれています。

また、本の後半ではお手入れについても書かれており、とても親切設計です。

 

・お気に入りポイント

 

我が家の"インターホンから玄関までの距離"を決めたのはこの本です。インターホンから玄関までお客さんが歩いている間に家の人も身支度を整えて玄関まで移動できる。そんな素敵な考え方が沢山載っています。外構のコーディネート関係の本はあまりありませんが、こんな素敵な本があってよかった。

 

・こんな人におススメ

外構フェーズに入る方、庭いじりが趣味の方などにおススメです。余裕があれば検討初期から読んで間取りにも活かしたいところですが、やはり間取りやデザインを学ぶのが先かと思います。

 

 

10.植栽大図鑑

 

 
・著者/出版元
一級建築士ランドスケープデザイナーの山崎誠子さん。
 

・内容

庭に入れられる植栽をテーマに、100種類近く木を紹介してくださっています。

見開きで一種類。左側のページには大きい写真があるのでわかりやすいのですが、写真の木がみんな大きく成長してしまっているのでイマイチ庭に植えた姿が想像できないのがマイナスポイント。

一方で右側のページにはこの植物と合うよ!とかこの色と合わせるといいよ!などコーディネートも紹介してくれており大きなプラスポイント。

ただの図鑑ではなく植栽を考える際のテキストとしても使え、とても助かります。

 

・お気に入りポイント

特筆すべきなのが分類の仕方。目次には①花が楽しめる、樹形が楽しめる、、、のような切り口や、②食材に使える、病害虫に強い、、、などの切り口、③乾燥に耐える、湿気に耐えるのような切り口など、様々な角度から検索できるようにまとめてあり非常に助かります。ありがたすぎる!!!

 

・こんな人におススメ

外構フェーズに入る方、庭いじりが趣味の方などにおススメです。実践的な図鑑として非常に有用なので、一家に一冊あって損はしません。植物の勉強になります。

 

 

以上、10冊を紹介いたしました。

 

二記事一気に書き上げたわけなのですが、書き始めてから30分くらいたった時点で、、、これはえらい大変なものを書き始めてしまった、、、と後悔しましたがもう戻れない!!平日に5時間くらいかけ書き上げました!!!お慈悲と思って読んでくだされ。

 

今回色々読んだ本の中で本当におススメの本を書きました。決して損はさせませんので是非読んでいただけたらと思います。

 

また人によるかとは思うのですが、購入された本は付箋を貼ったり線を入れたり、汚しながら読んでいただくことをおススメします。それを打ち合わせの時に直接設計士さんに見せて好みを伝えましょう。

そしたら、


「お、、、コイツ本気や!!」

 

って思ってくれ、彼らもスイッチが入るからですw

 

ということで、本の感想なんかもお待ちしております!

それではまた!

 

 

 

家づくりにオススメの本紹介 その①

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こんにちは。じょりぱです。

 

私がネイエ設計さんで和モダンな家をつくるにあたり、参考にした本の中からおススメ10冊を2回に分けて紹介したいと思います。

 

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その① ~間取り編~

1.日本人がいちばん暮らしやすい間取り図鑑

2.暮らしやすい「間取り」づくりのヒント

3.小さな家を建てる

4.片づけの解剖図鑑

5.100均で一生散らからない部屋をつくる

 

その②~デザイン・植栽編~

6.住まいのデザインノート

7.最高に美しい住宅をつくる方法

8.陰影礼讃

9.荻野寿也の「美しい住まいの緑」85のレシピ

10.植栽大図鑑

 

今回はその①、間取りについて参考にした本たちです。

 

 

 1.日本人がいちばん暮らしやすい間取り図鑑

・著者/出版元

古参の設計事務所、フリーダムアーキテクツ。年間400棟の住宅設計をしており、建築設計事務所では最大規模。お手頃な値段でデザイン性の高い住宅を設計するのが特徴な事務所です。

注文住宅の家づくりなら建築設計事務所フリーダムアーキテクツデザイン (freedom.co.jp)

 

・内容

1章 リビング・ダイニング、2章 キッチン、3章 洗面室...などと部屋別に間取りを掲載しています。1ページ1例、完結型なので、好きな箇所から読むことも可能です。間取りを示しつつも着目ポイントを明確にした解説でとても分かりやすいです。1ページの3分の2程度が間取り図や写真で構成されており、大変直感的で読みやすい構成になっています。

 

・お気に入りポイント

”キッチンとサニタリーを近づけて家事動線をコンパクトに”

”ヌックとスタディーコーナーで子供の居場所をつくる”
など、いつくかの内容は我が家でも参考にさせていただきました。

 

また、”部屋から車が鑑賞できるギャラリーとしてのガレージ”

など、夢の間取りを見ながら妄想を膨らませるのも楽しかったです。

 

・こんな人におススメ

検討初期に読んでおくことで、いままでなんの変哲もなかった間取り図から強弱を感じ取れるようになり、より生きた空間としてとらえることができるようになります。

 

色々な間取りとその解釈を知識として入れておくことで、いざ我が家の間取り!となったときにテンパらず、タイムリーに反応することができるようになると思います。

・その他

実はこの本、フリーダムに訪問すると無料でもらえることがあるようです。一度デザインが得意な事務所はどういった間取りを描いてくださるのか?の勉強も兼ねて是非モデルハウスなどへのご訪問をおススメします。土地探しのアプリなどももらえますよ!

 

擁壁完成!

こんにちは。じょりぱです。

 

どどーん!!


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色々ありましたがついに擁壁完成しました!

 

 

joripa.hatenablog.com

 

joripa.hatenablog.com

 

道路と平行じゃないのでは??という斜め問題も、しっかりと擁壁が上に積みあがったらちゃんと道路と平行だったことが良くわかりました。


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違う角度から、、、

 

 


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↑一度はここまで削られた土地が


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↑この高さに!

 

ほんとに重機の力には恐れ入ります。7万円を求めて表面の草を刈っていたあの頃が懐かしい。

 joripa.hatenablog.com

 

擁壁のおかげで土地を端っこまで使えるようになり、ざっくり5坪分くらい増えた感じがします。また景色がうんと良くなったのもうれしいですね。

 

決して安い買い物ではないですが、とても立派で満足感があります!

 

 

様子を見に行ったその日は擁壁しかない更地の上を徘徊して

「ここらへんでご飯食べるんかなぁ~」

とか

「ここからの景色めっちゃいいじゃん!!」

とか

空中を指して

「来年はこの辺で寝てるよ」

とか 、、、

 

妻とひたすら妄想選手権でした。

 

 

 

なお、擁壁の必要な土地、メリットとデメリット、金額などはこちらの記事をご参考ください。

joripa.hatenablog.com

 

 

興味深いのが土地の一角にたった細い電柱
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電線を引き込んでいるようなのですが、家が立つまでくっつける先がないから一時的に細い電柱建てるんですね!知らなかった!!

 

 

現在は擁壁周りにおいて小さい悩み大きい疑問を持っています。 

 

まず小さい悩みの方。

 

擁壁と側溝の境目の処理です。

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近所を見てみると、、、雑草が生えまくってるところ、コンクリで埋めているところ、おしゃれな植物を植えてるところなどいくつか選択肢があるようです。

 

ここは工事契約までに議論していませんでした。

 

確かにきれいな花が擁壁の下に並んでいると美しくはありますが、やはり管理の手間を考えるとコンクリで埋めてしまうのがよいかな、、、なんて現状思っています。

 

 

そして大きな疑問。

 

それはお隣さんの壁との謎な隙間。
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普通は開けても10cmほどな気がしますが、、、

なんでこんなに空いてるんだろう?

 

何かパイプとか通るのかしら、、、

土留めも必要な気がするし、、、

 

今度ハウスメーカーさんと話す機会があったら聞くことにします。何かしら理由はあるはずです!

ちなみにもしご存じの方いたらコメントで教えていただけると助かります。

 

何はともあれ。無事に擁壁フェーズは終了のようです。

 

次回からは基礎編に移ります。

あ、応用編とかそういうのではないですよ。

 

乞うご期待。

 

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