【施主ブログ】 じょりぱ 自然素材の家

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じょりぱです。ネイエ設計さんと和モダンな家建ててます!

擁壁が必要な土地について

こんにちは。じょりぱです。

 

現在擁壁の建設進行中な訳なのですが、そもそも擁壁が必要な土地っていい土地なのでしょうか?

 

実際土地を探してみると地域にもよると思いますが結構な頻度で擁壁が必要だったりしますよね。

 

現在土地を探している方、

擁壁=NG

みたいな考え方もあるかと思いますが、

 

必ずしも短絡的にNGと言い切るのは多少勿体ない気がするので参考までに私の意見を書いていきたいと思います。

 

joripa.hatenablog.com

  

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そもそも擁壁はどんなところに必要なのでしょうか?

 

シンプルに言うと土地に高低差があり、土が流れ落ちる可能性がある場所に必要です。

 

そして高低差が2mを超える場合、「がけ条例」なるもので擁壁が義務付けられています。2mより低い場合はケースバイケースとなると思います。

 

※擁壁要不要などは法律や地盤の固さなど様々なファクターによって変わりますので、土地を買う前にプロの方にできる限り伺うことを強くおススメします。 地盤調査などはできないことの方が多いですが、それでも色々な法律解釈やリスク、予想などを教えてもらえるはずです。勝手に予想して土地を買った後、実はプラスで何百万もかかることになるとかなりショックが大きくなるので注意です。

 

さて、まずはデメリットをしっかり見ておきましょう。

 

擁壁を作るには結構なお金が要ります。おそらくNGになる一番のポイントかと思います。

 

一般的にはRCの擁壁を作る場合、

高さ1.5m程度で40mつくると200万円弱くらい

高さ3m程度で10mつくると400万円くらい

のイメージだそうです。

 

実体験に基づくと、

高さ1.5m程度で10mつくってなんだかんだで100万円超くらい

になっています。

 

実際はL字のコンクリを地面に入れるため一回ガボッと地面を重機で掘って、擁壁を作ってからまた土を戻すので、、、そりゃ大変ですよね(;^_^A

 


f:id:joripa:20210530004726j:image

↑土地を掘ってつくるRC擁壁の底面

 

なお会社によって、または強度やRC擁壁の種類によって変わると思いますので詳細は丸めています。大手さんだともう少し高いかもしれません。。。

 

 

ちなみにもしこれだと高すぎる、、、という方は”のり面”という方法も一考の価値アリです。すなわち道路に向かって土地を斜面にするということです。

 

RC擁壁は垂直にたつので土地ギリギリまで庭などに使うことができるのですが、のり面にすると斜面になるので走り回るような庭は作れません。

 

しかし、外に対してとてもオープンな見た目になります。斜面に植栽なんか植えると町の外観に大きく貢献できます。

 

家を少しでもでかくしたい!、走り回れる庭が欲しい!などの希望が強くない限り、全然アリな選択肢かと思います。

 

 

また、1m以内の高さにまでなればブロックで擁壁を作ることも可能なようです。RC擁壁と比べると見た目や耐久性は落ちますが減額のインパクトはとても大きいです。

 

ちなみにですが、今買おうとしている土地にすでに昔からの擁壁がある場合は要チェックです。ヒビ割れなどがあると強度が低くなっている可能性があるからです。一般的に鉄筋コンクリートの寿命は約50年と言われていますのでそれより時間がたっている擁壁もちょっとリスクですね。

 

擁壁がすでにある場合は事前にプロの方にその擁壁の状態とリスクをしっかりと聞いておきましょう。

 

 

と、最大のデメリットであるお金の大きさが分かったところで、今度はメリットを考えてみましょう。高低差がある土地は悪いことばかりではありません。

 

改めてですが、擁壁が必要な土地は高低差があるところです。高低差があるということは、外から中が見えづらいということです。1m程度の高低差に1m弱のフェンスを立てれば完全に目線を切ることができます。

 

ということでメリットの一つ目は外から中が見えづらいこと。プライバシーが守られます。

 

例えば平坦な土地の南向きに大きな掃き出し窓作ったけど、道路に面していてずっとカーテン閉めっぱなし。。。になるくらいなら、擁壁を立ててでも人の目が気にならないような環境に家を建ててしまうのも全然アリかと思います。 

 

 

また、高いところに家があると景色が良くなることが多いです。これがメリットの二つ目。

 

勿論土地にもよりますが、高いところに家を建てると景色が良くなることが多いです。例えば密集した住宅街で一階は壁に囲まれてしまったとしても、二階からはしっかりと空が見えたりします。

 

また隣の家と窓の位置がずれることにより、、、

 

窓ガラッ、、、同時にお隣さんもガラッ

 

あ、、、こんにちは!!

えっと、、今日もいい天気ですねぇ~~~(;´・ω・)

 

もなくなるかと思います。これもメリットの一つだと思います。勿論設計段階で避ければ良いのですが、お隣さんとの高低差があれば窓配置の自由度は格段に増します。

 

 

さて、メリットとデメリットをそれぞれ考察したわけですが、これらを踏まえたうえで、、、

 

私はメリットの大きさを選択しました。

 

 

常に通行人の目やお隣さんとの鉢合わせを気にするくらいなら100万くらいかけてよい、と。

 

(うちの土地で200万かかるんだったらやめてたかな。。。)

 

 

なお例外として、新規の大規模分譲地などでは擁壁工事まで終わった状態で土地を売っている場合もあります。そういうところを狙えばお得に良い景色が手に入るかもしれません。

 

分譲地では”条件付き”でハウスメーカーが縛られていることが多いですが、それはまぁそこのハウスメーカーが好きになれれば問題ないと思います。

(逆にハウスメーカーあまり好きじゃないけど条件付きだからしょうがないか、、、はあまりおススメしません。どんなに良い土地でも直接住むのはやはり家の中ですから。。。)

 

 

ということで、今回は少し真面目に書いてしまったわけですが、もし擁壁有無で土地を迷われている方、参考になれば幸いです。

 

それではまた。

 

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