障子に映る影
こんにちは。じょりぱです。
陰翳礼讃!
影の楽しみ方を一つご紹介です。
家に自然な形でワンポイントを入れたい方、必見です。
我が家の植栽には、多少珍しいユズリハという木を入れています。
それもモサモサしたユズリハではなく、すーーーっとしたやつを。
そいつが昼過ぎになると出てきます。南の障子に。
「よぉ今日もやってる?」
って語りかけてくるようです。
コイツは気分屋で天気が良い日しかでてきません。
「おぉやってるぜ」
と応えるとゆっくり中に入ってきます。
2時間くらい待つとここまできます。
天気が良い日はこんなにくっきりと。
背が高いので、風が吹くとゆらゆら揺れて手を振ってくれます。
ユズリハは古くなった葉が成長してきた葉に譲るように垂れ下がって落葉していくことから、「親が子を育てて家が代々続いていく」ことを連想する縁起の良い木として昔から親しまれています。
ユズリハは譲葉と当てます。おしゃれですね。
世代交代を美しく行いながら上に伸びていく、、、その姿を日本伝統の障子という額縁の中で見せてくれる。
キレイだけでは言い表せない、とても感動的な姿です。
そしてユズリハのこの姿、決して独り占めするためのものではなく、街に対しても提案しています。
まだの方は是非この記事もお読みください。
街に対して提案する、ことは外構計画でとても大事な要素だと考えます。
健全な代謝が行われ、
共に反映していきたいというメッセージを込めて。
この姿、庭師さんに
「障子に影を映したい」
とお願いした結果、実現してくださいました。
最近の住宅では必ずしも障子があるわけではないと思いますが、
レースカーテン、ロールスクリーン、はたまた外壁、、、と影を映す場所はいくらでもあります。
ここまでして自宅に影を映す最大のメリットはこれです。
「刻々と表情が変わっていき、その姿を見ると、
時間の経過、天気、季節の変化を大いに楽しむことができる」
影の高さ、くっきりさ、大きさ、葉の付き方、揺れ方、、、
同じ影はまたとありません。
美しさと共に諸行無常を感じ、日々の生活にて感性が磨かれていきます。
これから外構計画を行う方、お庭をいじる機会がある方、
影の形に配慮して樹形や配置を検討するのも、大人の遊びとしてなかなか良いのではないのでしょうか。
以上、参考になれば幸いです。
それではまた。
↑光について考察されている施主さん必読書です。影がこんなに大事だったなんて。。。