こんにちは。じょりぱです。
和モダンな家を建てると言ったものの、
果たして和モダンとはいったい何なのでしょうか。
できれば和や洋のアイテムを単純に入れるのではなく心を入れたい!
そこで、私が思う和モダンについて述べていきます。
二部構成のうち今回は二つ目、モダンの融合について!!
それではいってみよ~~
【モダンの要素】
モダンといってもシンプルモダン、和モダン、洋モダン、ナチュラルモダンなど様々なものがあります。
でももとを正せばル・コルビュジェのサヴォア邸などに代表されるように、装飾のない直線的構成、機能的・合理的、地域制や民族性を超えた普遍的デザインなどが特徴です。
このモダン建築の概念と和をバランスよく融合させていく。それが和モダンなのです。
①線を少なくする
モダン建築の特徴として、上記の通り”シンプルな直線的構成”というものが挙げられます。これは和ととても相性が良いです。
和にも技巧が溢れた工芸品のようなものが沢山ありますが、これらをあまり使用せずにシンプルな線で仕上げます。
例えば障子のパターン一つとっても様々。
モダンを強くするには線を少なくシンプルにして機能美を出していくのがおススメです。
↑障子についてまとめた記事もありますので是非ご参考に。
シンプルな線は洗練されて研ぎ澄まされたような印象を与えます。
フリーザが色々進化して最終形態になった感じ←
②間仕切りがない空間構成
フランクロイドライトのロビーハウスに代表されるような流れるような空間構成。
一つ一つを襖などで区切っていくのではなく家具の配置などで緩やかに空間を仕切っていく。
その流れるような空間構成がモダン感を増幅させます。
現在の住宅だと例えばLDKがターゲット。これを家具やスペースで緩やかに仕切っていくと吉です。
この例はとても良いと思います。L字ソファの開いているほうがダイニングに向いていて空間を曖昧に仕切っています。
家具で空間を仕切る際も、線を合わせてあんまりきっちり仕切ってしまうと空間に緊張感を与えすぎてしまい、和モダンの落ち着きがなくなってしまいますので注意が必要です。
③異素材を使うこと
日本家屋にも使われていた木、紙、土、石に加え、洋やモダン建築から使われ始めたタイル、コンクリート、アイアン、ガラス等の異素材(人工物)を使うことにより、モダンとの融合が図れます。
↑モダンなコンクリート部屋
コンクリート、アイアン、ガラスなどの人工物は直線的な線が得意なため、シンプルな線を表現するのにも役立ちます。
ただしくれぐれもビジーにならないよう使いすぎには注意が必要です。
人工物はシンプルな線で使う。これがおススメです。
自然物+人工物(機能)の絶妙なバランスこそが”和”でもなく”モダン”でもなく”和モダン”なのです。
④無機質で冷たい色あるいは無彩色を使う
建築における人工物は無機質であるとも言えるかと思います。
そして無機物は寒色系や無彩色が多いです。
色の観点からもこれらの色を程よく使うことによりモダン感を出すことができると思います。
個人的な考察ですが、今でも大谷石が和モダン建築によく使用されているのは納得です。多孔質で有機的な表面なのですが、青緑な色を帯びたあの独特な感じが無機的なニュアンスを出しているのです。大谷石を入れるとそれだけでも和モダンな印象が作れる気がします。
上記と似ていますが、有機的な色+無機的な色の絶妙なバランスこそが”和”でもなく”モダン”でもなく”和モダン”なのです。
寒色のタイルもおススメですよ!
⑤ソファやフローリングなど洋の生活スタイルを和に解釈して取り込む
現代人はやはりソファやダイニングなど、洋式の生活が主となっていると思います。
しかし一方でDNAには未だに日本人の生活が残っています。
例えばソファ。結構多くの方がソファに腰掛けるのではなく、ソファの前に腰掛けるそうです。ここまで洋化が進んだ今でも居酒屋にも座敷や掘りごたつなどが沢山残っているのも興味部深いことですよね。
この時代の流れに逆らわず、うまくバランスをとっていきましょう。
・ソファやベッドを低めにする(or低重心のデザインにする)
・フローリングを無垢材にして感触を良くし、直接座れるようにする
・座れる場所をさりげなく散りばめてあちこち座れるようにする(=床生活の名残り)
などが考えらます。
さていかがだったでしょうか。
和モダンについて、今回はモダン側の考察でした。
改めてまとめますと、
シンプル、無機物、機能的な感じがモダンの要素として重要だと思います。
これらが
低重心、有機的、自然との共生を得意とする和と良いバランスで出会ったときに奇跡は起きるのです!
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それではまた!