こんにちは。じょりぱです。
今回は先日、安藤忠雄さん設計の兵庫県立美術館にて開催されていた”アイノとアルヴァ二人のアアルト展”の様子と、椅子に関するオススメの本をご紹介したいと思います。
まずは兵庫県立美術館について。
日本を代表する建築家、安藤忠雄さんの設計です。
あの光の教会も、
あの地中美術館も、
あの表参道ヒルズも、
あの東急東横線渋谷駅も、
あの新国立競技場の審査委員長も、
全て安藤忠雄さん。日本を代表しまくりな方です。
さてさて、兵庫県立美術館をみてみると、やはりずばーーーっと海に向かって張り出した大きな庇が特徴的。
とんでもないサイズなのに低重心かつ軽やかな見た目。海との相性も抜群です。
↑真夏日でも大きい庇がしっかりと日陰を作ってくれています。
↑安藤忠雄さんが寄贈した青春のシンボル「青いりんご」
青いリンゴを見ると条件反射的にthe Beatlesが頭をよぎるのは私だけ?
↑真ん中の階段 海外にいるかのようなダイナミックさです。
↑内側もとてもモダンです。吹き抜けの高さは驚愕の16m!
こんな素敵な兵庫県立美術館の中で2021/07/10~08/29まで行われているのが”アイノとアルヴァ二人のアアルト展” フィンランドを代表する建築家夫婦です。
ここからはアアルト展の様子。なんと写真撮影OKでした!
アアルトの作品で最も有名なのがこれ!
↑パイミオ・ラウンジチェア「No.41」
アアルトが結核患者の療養所のためにデザインした椅子です。勿論椅子だけではなく建物から細部まで、全てデザインしています。「病院全てを医療器具にした」とのこと。
その中でもとりわけ有名なNo.41ですが、成形合板による曲線美が特徴的です。実際に展示場ではどうやって成形合板が曲げられているのか、細かく説明してありとても興味深い内容となっていました。
↑42アームチェア
こちらはカンチレバー構造、即ち片持ち構造の椅子。カンチレバーの椅子は座ると独特なしなやかさで体を受け止めてくれるためとても気持ちが良いです。
展示場出口の近くにも実際に体験できるアールトのカンチレバー椅子がありました。
強度を体感するためオードリーをやりたくなりますがそこはもう大人なのでグッとこらえます。
( 。。。ピンとこない方は是非オードリー 椅子”でググってください。すぐ出ますw
IKEAのあれもカンチレバー構造の椅子ですね。)
最後の展示作品はなんとアルヴァ(夫)が描いたアイノ(妻)の亡くなった時のスケッチ。アイノは54歳という若さで亡くなってしまっているんですね。。。
スケッチからは、哀しさ、愛情、今後の不安、お疲れ様!というアイノへのメッセージなどが伝わってきてつい目頭が熱くなってしまいました。
SHOPに入るとこんなかわいいミニチュアが。
↑アールトのもう一つの代名詞。スタッキングスツール「No.60」
こんなの見ているとついつい何かを買いたくなってします。憎い演出です。
さて、最後に本のご紹介。
今回このアアルト展に行ったのは、この二冊の本を読んで椅子により興味が出たからに他なりません。
どちらもとても面白い本でした。
【名建築と名作椅子の教科書(写真左)】
建築家がごとに見開きとなっており、左ページに椅子の写真、右ページに建築の写真と解説という構図です。椅子と建築の共通点を考えることにより、建築家の特徴がよくわかります。時代背景なども解説されてありより広い視点で椅子を学ぶことができます。
ちなみにこの本、安藤忠雄さんの椅子”ドリームチェア”も載っています。
この表紙にもありますよ!わかりますか?
正解は上から二段目、右の正面向いている椅子です!
【世界の名作椅子 ベスト50(写真右)】
左ページに解説、右ページに椅子の写真が載っていてとても読みやすい本です。歴史順に紹介されているため、椅子がどう変遷してきたかもよくわかりGOODです。よくもまぁこんなに色々考えたなぁと感心しますw
今回ご紹介したどちらの本にもアアルトのNo.41は載っていました。それだけ世界に影響を与えた椅子なんですね!生で見る機会があって光栄でした。
建築や時代背景などとともに広く学びたい方には【名建築と名作椅子の教科書】を、
美しい写真と共にさくっと椅子を学びたい方には【世界の名作椅子 ベスト50】を、
それぞれおススメしたいと思います。どちらも大変良い本でした。
ということで、今回は兵庫県立美術館、アアルト展、椅子の本紹介の三部作。
楽しんでいただけたら幸いです。
ちなみに私が家が導入した椅子はこちらのRAMSです。ブランドものではないですが、デザイン、杢目、つくり、どれをとってもとても素晴らしい椅子です。
椅子つながりでリンク貼っておきます。まだの方は是非!
それではまた。