こんにちは。じょりぱです。
今回は地震対策について。
”耐震等級”という言葉はよく耳にすると思いますが、果たしてこれだけ見てれば地震に対して万全の備えと言えるのでしょうか。
私はもう一つ大事なファクターがあると思っています。それが”制震”。
今回はごっちゃになりやすい耐震、制震、免震の違いを簡単に説明しつつ制震の重要性を述べていきます。
まずはそれぞれの内容を一言で。
①耐震:地震に耐える⇒揺れてもふんばる
②制震:揺れを制す⇒揺れを抑える
③免震:揺れを免れる⇒揺れをいなす
って感じでしょうか。
それぞれ深堀していきます。
①耐震
耐震はふんばること。
高い耐震性を得るには強い柱や壁を、力がかかるところに、或いは家の重心を囲うように入れることです。
木造だと鉄骨と比べどうしても柱は沢山いります。
大空間LDKが欲しい方は多少両立が難しいかもしれません。
ただしL字型のLDKにするなどすれば問題解決です。私の家も24畳のLDK、L字型なので問題なしで耐震等級3です。
ちなみに木造大手の住友林業さんはFB構法というどでかい柱を入れることで大空間を実現できるよう工夫されています。ただし高いです。。。
また、流行りの耐震等級ですが、ざっくり言うと
耐震等級1:震度7で倒壊崩壊しない
耐震等級2:その1.25倍
耐震等級3:その1.5倍
という内容です。
先日の熊本地震で耐震等級3の戸建てはほぼ無被害又は軽微被害で済んだことから今注目を集めております。
また地震保険料が半額になるというメリットもあります。
②制震
家を作る際、制震までこだわる方は一気に減ると思います。
だからこそお伝えしておきたいです。
制震は地震の揺れを吸収し抑えることです。
すなわち、建物の変形を抑えることができるので、壁のひび割れ、家具の倒壊など、家内部の被害が抑えられるものです。
また、繰り返しの地震に強いという特徴もあります。熊本地震の際にも最初は耐えたものの複数回の余震によって、倒壊してしまったお家が沢山ありました。
変形を抑えることにより、家にかかる負荷を大きく減らすことができますので、そのメリットは容易に想像できます。
耐震は勿論非常に大事です。耐震が弱い家に制震を入れてもあまり意味はありません。
しかし耐震等級3を取りつつ制震ダンパーが入った家というのはとてもとても地震に強いと思います。
めちゃくちゃタフな奴が相手のパンチをいなせるわけですから。
そんな制震アイテムですが、例えば3M木造軸組用摩擦ダンパーや住友ゴムのミライエなどがあげられます。木造住宅の希望です。
地震対策をばっちりやりたい方、是非採用をご検討ください。
重心をはさんで4つ入れると40~60万程度はかかるかと思います。
けど想定外が起こる今日この頃、個人的には安い保険だと思います。
だって壁にヒビ入って塗り替えしたら結局同じ値段よ。
高いと思うか安いと思うかは人それぞれだと思います。
私は「耐震等級3+制震ダンパー」が最もコスパが良いと結論づけました。
勿論我が家には制震ダンパー(ミライエ)が入っております。
③免震
これは家の下にゴム入れて地震がそもそも家に入ってこないようにするもの。
数百万します。ちょっと高いので現実的ではないです。
家全体が動けるようにするため使える敷地も狭くなる可能性があるし、、、
といったとこです。
④番外編
そもそも地震に強い家の基本骨格とはどういうものでしょうか。
それは低重心で上部が軽いことです。
なので、天井高を無理に上げない、天井厚を上げない、屋根にガルバリウムなどの軽い材料を使う等でかなり地震対策になるということです。
天井厚を上げない、、、というのはなかなかハウスメーカーで決まるところもあるので難しいかもしれません。大手ハウスメーカーはダクトとかがどこを通っても良いように天井厚が大きいことが多いからです。
実は同じような間取りでも大手より設計事務所や工務店のほうが家を低く作れたりしますので少しだけ気にしてみてください。
以上、真面目な話でした。
参考になれば幸いです。